モーニングピッチ

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2013.11.28

 
今回は動画ベンチャー特集ということで、動画、クリエイターに関わるサービスを展開されているベンチャー企業5社にご登壇いただきました。

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PurpleCow株式会社/designclue business

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世界中のクリエイターに対して従来のクラウドソーシングにおいて主流であるコンペベースでなく、プロジェクトベースで案件を発注できるビジネスプラン。

この新規法人用プランは以下の3本の軸で展開している。
①インフォグラフィック
②3Dモデリング
③プロモーション動画
近年、プレゼンテーションの中にPVを組み合わせるケースも増えており、企業の動画制作需要は確実に伸びているのでとても面白いと思う。

トーマツ斎藤さんからの鋭い質問で「ランサーズやクラウドワークスのような総合型クラウドソーシングとの差別化はなにか?」という問いに対しての、“デザイン制作に特化したプロセス管理やUI設計で、よりユーザーさんのニーズに応えるものを作ることで差別化が取れる”との答えが特徴的でした。

こういったリッチコンテンツ制作のクラウドソーシングサービスは、クリエイターとのディレクション能力が肝となるケースが多く、そこをどこまで突き詰められるかが鍵となりそうだ。

株式会社InnoBeta/UIscope
~リサーチ×動画~

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UX向上のためのユーザーテストを最も「安く・早く・簡単に」実施できるサービスを提供するUIscope。
従来のリサーチ企業に比べ、時間と価格を1/30まで抑えてリサーチデータを提供する。

個人的にチェックしていた、オウンドメディアで更新されている「ユーザーテスト研究室」は定期的に質の高いリサーチデータを発信しており、一読することでより具体的にUIscopeが提供している価値を理解できるはずだ。

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株式会社LOCUS
~動画をもっと手軽に、もっと身近に~

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現状、動画制作の受託事業を進めながら、動画をテーマにしたメディア運営等を展開している。
新規事業として、「動画×マーケティング」をテーマに19万円でコンセプトメイキングから動画・音声制作、効果測定までをパッケージ化したサービスを開始し、業績は順調とのことだ。

今後は「動画×◯◯」を事業領域として、様々な新規事業に挑戦していくらしい。

1日に4~5件のお問い合わせを受けるとのことで、動画の需要増加を感じさせるお話が多かったのが印象的だった。

株式会社viviane/Ciatr
~感動を記録する、感動と出会う~

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観た映画作品を記録し、コメント付きで整理していくソーシャルエンタメアプリ。
元々はWebで展開していたが、アプリをリリースした途端1,000%近くの成長率を達成したとのことだ。

現在は「記録管理のツール」として展開しているが、ユーザー増加に応じて「SNS」としての形を目指している。

マネタイズは広告、マーケティングデータ、月額課金の3つの軸で考えており、既存ソーシャルサービスと連動したバイラルマーケティングを強みとしている。

uuum株式会社
~Youtuber向けプロダクション~

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uuumはYOUTUBEを専門としたアーティスト、最近ではYoutuberと呼ばれる方々を集めた芸能プロダクションを展開する。
事業内容としては、①質の高い動画が配信できるように機材選定のアドバイスや動画編集をサポート、②企業とのタイアップ企画の窓口、③グッズ販売、などを行っている。

Youtuberという属人性の高いコンテンツメーカーにとって法人として仕事を受けられないということがこれまでの問題点であり、そこに法人のプロダクションを立ち上げることにより①大企業との案件が可能になり、②より高度な効果測定を実施することにより、既にある程度のファン層を抱えているYoutuberに対してwin-winの関係を築けている。

先日、僕がFacebookでシェアをしたこちらの「YouTubeでの成功者の年収は?|トップは年収6億超え!?日本人でも2千万・・・!」という記事には、uuum所属Youtuberの一
人でありYoutuber界で日本一のフォロワー数を誇るHIKAKINさんなどがランクインしている。

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中には年収6億円のYoutuberの方がいるなど、Youtubeというグローバルプラットフォームを活用したビジネスモデルは今後も伸びていくと思われる。

最近ではVineが日本語サービスをリリースするなど、国内でも動画関連サービスの需要は伸びつつある。
今後、このマーケットがどのように成長していくのか楽しみだ。

以上、第43回Morning Pitchまとめ記事でした。

ライター:赤津慧