色々な細胞を大量に培養する汎用大規模細胞培養技術「CulNet™ System」を用いた細胞培養肉や化粧品などの研究開発を手掛ける。独自技術で培養コストを従来の1万分の1にまで下げることに成功、理論的にはあらゆる動物細胞を大量・安価に培養することができる。すでに、ガチョウ(フォアグラ肝臓細胞)、牛(筋肉細胞)、えび(筋肉細胞)に対する実績がある。同じ技術で培養肉を生産することで土地や水資源の消費を96%以上削減し、長期的には既存の食肉よりも安価に製造できる可能性がある。環境負荷を最小限に抑えつつ、安定した食糧生産を経済的に可能とする未来を目指す。
インテグリカルチャー株式会社 CEO 羽生 雄毅 氏
2010年、オックスフォード大学博士(化学)、東北大学多元物質科学研究所、東芝研究開発センター、システム技術ラボラトリーを経て、2014年、細胞農業の有志団体”Shojinmeat Project”を立ち上げ、2015年にインテグリカルチャー株式会社を設立、2018年に3億円のシード資金調達。インテグリカルチャー株式会社では細胞農業の大規模化と産業化、Shojinmeat Projectでは大衆化と多様化に取り組んでいる。