センサで検知した子供や年配者の行動パターンを通知
外出先から簡単に伝言できるコミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」
ユカイ工学株式会社は、子供や年配者の行動をセンサで検知しスマホに通知したり、外出先から簡単に伝言できる可愛いコミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」を開発している。BOCCOは、音声認識機能が搭載されたロボットで、積み木型の振動センサや専用のスマホアプリと連動し、家族間のコミュニケーションに大きな価値を届けるのだ。
スマホを持っていない子供や年配者が家で留守番している時、外出中の家族が簡単に彼らとコミュニケーションをとることは、従来難しかった。しかしBOCCOを活用すれば、このような時にも簡単にコミュニケーションをとることができるようになる。
お母さんが外出中に、スマホを持たない子供や年配者に連絡したいシーンを想像してほしい。まずお母さんは、外出先からスマホでボイスメッセージやテキストメールを家に置いてあるBOCCOに送信する。そうすると家で留守番している子供や年配者はBOCCOを通してボイスメッセージを聞いたり、テキストメッセージを読み上げてもらうことができるのだ。
また、反対に留守番している子供や年配者がBOCCOにボイスメッセージを吹き込むと、そのボイスメッセージは音声や音声がテキスト化されて外出中のお母さんのスマホに届くのである。このように、BOCCOはスマホを持たない子供や年配者とのコミュニケーションに新しい価値を届けることができるのである。
ユカイ工学は、BOCCOと連携できる積み木型のセンサを2種類展開しており、連携することで、その機能を拡張することができる。例えば、玄関のドアに貼り付けた「振動センサ」をBOCCOと連携させると、ドアの開け閉めが保護者のスマホに通知される。そのため、子供の学校からの帰宅を外出中でも把握できるのだ。このほか、鍵の閉め忘れをスマホで確認できる「鍵センサ」も提供している。
今後は、夏休み中に1人で留守番している子供が熱中症にならないように見守るために、温湿度や照度を検知できる「部屋センサ」を夏休み前までに届けていきたい。
さらにBOCCOは、こうしたセンサ連携機能に加えて、Yahoo! JAPANの「my Things」により様々なwebサービスとの連携も可能となっている。すでに天気情報サービスなどと連携しており、BOCCOが「今日雨が降るから、傘を忘れずに」などといったことを朝に教えてくれるというコミュニケーションを実現している。
ユカイ工学は、BOCCOのようなコミュニケーションロボットの開発の知見を活かして、スマートホームのUIや音声アシスタントの開発を進めていくつもりだ。すでに高齢者向けの見守り声掛けソリューションの実証実験や、スマートホームの音声アシスタントとして家電のコントロールをするなどの実証実験を地方自治体、大手住宅メーカーと共に行なっている。
今後も、様々なパートナーとの提携や外部サービスとの連携により、提供する価値の向上に努めていきたい。
ユカイ工学株式会社 CEO 青木 俊介 氏