自然言語処理の技術で文章の要約や整理に費やす時間を圧倒的に削減「Flax Scanner(フラックススキャナー)」
Cinnamonは、オートフォーマッティングの「Flax Scanner」や、自然言語に対応したチャットボット「Scuro Bot」、ユーザと商品情報をマッチングするレコメンデーションエンジン「Lapis Engine」など、人工知能により業務効率化をサポートするプロダクトを提供している。その中から、本日はFlax Scannerを紹介する。
多くの会社が抱える悩みの1つとして、高い給与で雇っている人材が書類作成等のデスクワークに追われて、高付加価値業務に集中できないという課題がある。そんな悩みを解決するのがFlax Scannerである。Flax Scannerは、書類やEメールからAIが情報を正確に抜き出し、再構築することで新たなドキュメントを作成できるオートフォーマッティングシステムだ。
人材紹介会社は、大量の求職者から履歴書を受け取り、そのクオリティをあげることが主な業務の1つだ。ある会社ではこの編集業務は一つ一つ手作業で行われており、履歴書1つあたり最大で2時間程度かかっていた。ところがFlax Scannerをその企業に導入すると、履歴書をFlax Scannerが読み取り新しいフォーマットの履歴書を自動構築するまでの時間を約1分に短縮できた。
下図が実際のFlax ScannerのUIだ。右側が候補者から送られてきたオリジナルの履歴書で、左側は実際にこの履歴書から各種情報を抽出してきたものだ。
抽出できる情報は、名前や言語能力はもちろんのこと職務履歴やポジション、在籍期間、サマリーなど多岐にわたる。
抽出したものに間違いがないかチェックすると、情報が再構築された新しい履歴書が完成し、それをWordやPDFにエキスポートすることができる。また、Flax Scannerはオプションとして手書き文字もスキャンでき、99.2%(2017年6月時点)の精度で読み取ることが可能なのだ。
Flax Scannerは人材紹介会社だけでなく、その他多くのお客様に活用いただいている。ホテルであればパスポートからの個人情報入力作業が減って残業代を削減することができているし、営業職であれば得意先へのメールから情報を抽出することで、自動で進捗管理をすることができるようになっている。
Cinnamonは高品質で低価格のAIソリューションを提供できているとの自負がある。なぜこのようにハイクオリティなものを安く提供できるのかというと、優秀なAIエンジニアがそろうベトナムのトップ大学から多くの人材を採用したり、現地の人工知能ラボで年間20名のAIサイエンティストが育成できる体制を保持しているためである。
今後も、各社ごとにカスタマイズされた質の高いソリューションを提供し、各社の事業効率化を支援していく。
Cinnamon CEO 平野 未来 氏
シリアル・アントレプレナー。東京大学大学院修了。レコメンデーションエンジン、複雑ネットワーク、クラスタリング等の研究に従事。2005年、2006年にはIPA未踏ソフトウェア創造事業に2度採択された。在学中にネイキッドテクノロジーを創業。iOS/Android/ガラケーでアプリを開発できるミドルウェアを開発・運営。2011年に同社をmixiに売却。(Cinnamon HPより引用)