簡単に登録でき、バーチャルカードなら即時使える
アプリと連動して使用履歴や残高がすぐに確認できるVisa プリペイドカード「VANDLE CARD(バンドルカード)」
株式会社カンムはVisaの加盟店で支払いができるVisaのプリペイドカードを発行しているスタートアップ型のカード会社である。
近年、与信審査が通りずらくなっており、クレジットカードの保有率が下がっている。特に若年層(20代の約3分の1はクレジットカード非保有)、外国人、主婦、高齢者などにその傾向が顕著である。消費者からするとクレジットカードの代わりに代引きやコンビニ決済を用いると、決済手数料が発生してしまうというデメリットもある。
これらの点に着目したのが「バンドルカード」だ。バンドルカードとは、「中学生でも持てるVisaカード」をキャッチフレーズとした、誰でも簡単にすぐ持てるVisaプリペイドカードである。プリペイドカードなら先にクレジットカードや、コンビニからチャージしてから使うので与信審査を通す必要はないのだ。
2016年の9月から会員数も20代以下を中心に月次ごとに倍増している。
バンドルカードの利用フローは、以下の通りだ。まずバンドルというアプリをインストールし、基本情報を入力して電話番号認証する。そうすると、すぐにオンライン上のVisa加盟店に利用可能なプリペイドカードを発番できる。その後、コンビニやクレジットカードから先にチャージをして使用する。
またオンライン上のバンドルカードと残高が連動したリアルカードも300円で発行できる。
バンドルカードは、プリペイドカードで使いすぎの心配もなく、使ってすぐプッシュ通知で残高を確認できるので若年層にも安心して使用させることができる。
事業者向けにオリジナルデザインのプリペイドカードを発行することもできる。プリペイドカードの事業者は他にもいるが、バンドルカードでは1000枚で15万円からと安く低価格で発行できる。発行期間も2ヶ月程度と非常に早い(数字は2017年3月現在)。
オリジナルデザインのバンドルカードは、例えばCtoCサービスで使えると考えている。まずCtoCサービス事業者がユーザに自社のオリジナルバンドルカードを配布する。出品者が販売した際には当該カードに入金されるといった仕組みだ。バンドルカードがない状態だと、現金振込等で現金化するのが一般的かと思うが、これでは時間と手数料がかかってしまう。その点、バンドルカードなら、素早く入金され、手数料がかからないのがユーザにとってのメリットだ。CtoC事業主にとっても、振込の手間が削減できるし、オリジナルのバンドルカードからの使用使途がわかるので、その情報をマーケティングに活かすことも可能だ。
その他にも、大会などのイベントで使用することが考えられる。例えばイベントを運営する事業者がオリジナルのバンドルカードを入賞者にプレゼンとするといったものだ。バンドルカードは、Visa加盟店で使えるリチャージブルなプリペイドカードだ。一般的な商品券を配るよりも使えるシーンが増えるため、もらう方からしても利便性が高い。
今後インターネットの普及に伴い、より多くの商品がオンラインで販売されることになるだろう。矢野経済研究所によると、『2020年までにクレジットカード市場は今の1.6倍になる。』と予測されている。商品を購入する際、クレジットカードを持てない層は、決済手段が代引きやコンビニとならざるを得ないため、手数料が大きくなって負担になってしまう。そうすると今後ますます、バンドルカードの需要が高まっていく。そのような観点からも、バンドルカードを普及させていく。
株式会社カンム 代表取締役社長 八巻 渉 氏
慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業。2009 年に人工知能や自然言語処理といった分野の研究開発を行う株式会社 Studio Ousia に入社。2011 年にカンム設立後、自社サービスの運用、証券会社の Web サイト構築・アクセス解析、大手飲食チェーンのデータ解析等の仕事を行う。データ解析・拡張が得意。2013 年から大手クレジットカード会社と提携し、「Card Linked Offer(以下 CLO)」を運営。CLOは、クレジットカードデータを使ったターゲティングと、導入設備が一切不要なことが特徴のカード決済インフラを活用した店舗への送客手法。既に 200 社近くの加盟店様の利用実績があり。2016 年からは、若年層向けに、1 分で作れる Visa プリペイドカード『Vandle』を提供。(八巻氏掲載HPより引用)