コインロッカー難民を救うシェアリングエコノミー
カフェやショップに旅行荷物を預けて観光できる「ecbo cloak(エクボクローク)」
ecbo株式会社は、大荷物を抱える観光客などコインロッカー難民を救う、世界初の荷物一時預かりスペースシェアリング「ecbo cloak(エクボクローク)」を展開している。ecboの代表は以前、カーシェアリングサービスUber Japanの立ち上げに携わった経験があり、その際に得たシェアリングエコノミーの知見を活かしてecbo cloakのサービスを開始した。
近年の訪日外国人客増加の中で、誰もが一度は大きなキャリーバッグを引く外国人観光客を目にしたことがあると思う。彼らの多くは手荷物や大型荷物を保管しておく場所がないという問題を抱えており、それはコインロッカーや荷物預り所の場所がわからない・空いていない・大型荷物が入らないなど原因は様々だ。
2020年には東京オリンピックが控えるなど、今後も訪日外国人が増加することは間違いない。しかし、それに伴いコインロッカーの需要は高まるが、供給が全く追いついていないのが現状だ。これを解決するのがecbo cloakである。
ecbo cloakは、荷物を預けたい人と荷物を預かる余裕がある店舗をマッチングさせるサービスで、登録している店舗は着物レンタル屋さんやコワーキングスペース、カフェなど多種多様だ。
使い方は非常に簡単だ。ユーザは地図上にいくつも表示される荷物を預けられるスペースの中から、自分の預けたい場所を選び、日時と預ける荷物の個数を登録していただく。当日、荷物を預かる店舗が行なうのは、預けられる荷物の写真を撮影するだけだ。これで荷物預かりの手続きはすべて完了する。
客が荷物をピックアップする際は、撮影した写真をもとに荷物を探すため、言語が通じなくてもビジュアルだけで見つけ、荷物を引き渡すことが可能なのだ。決済はあらかじめ登録されたクレジットカードから自動で決済される。
ecbo cloakは、現在2つのプランを用意しており、最大辺45cm以内のバッグサイズは1日300円、45cm以上のスーツケースサイズは600円となっている。2017年1月にローンチしてからecbo cloakは各方面で非常に話題となっている。最初はecbo cloak利用者の日本人と外国人の割合は8:2であったが、海外のメディアなどにも取り上げられるなかで、これが逆転し現在は2:8となり、外国人の利用者比率が高まっている。
直近では、目標であるecbo cloakへの10,000店舗の加盟を目指し、さらなる社会的課題の解決へ取り組んでいく。
ecbo株式会社 代表取締役社長 工藤慎一 氏
1990年生まれ。日本大学経済学部卒。
2014年にUber Japan株式会社にてインターンを経験。
2015年6月にはecbo株式会社を設立し代表取締役社長に就任。オンデマンド収納サービス「ecbo」をβ版運営。
2017年1月に世界初のシェアリングサービス「ecbo cloak」を立ち上げ。
(HPより引用)