モーニングピッチ

登壇ベンチャー

 

一病息災の健康支援モデルで病気を抱える人々の健康を支援
生活習慣改善サポートアプリ「Mystar」

 

 

ピッチ概略

以下は当日のMorning Pitchのピッチ概略です。ただし、運営事務局が一部編集しております。

病気を抱える人々の健康づくりをサポートするアプリ「Mystar」

名古屋大学医学部発ベンチャーである株式会社PREVENTは、病気を抱える人々の健康づくりをサポートすべく、ヘルスケアアプリ「Mystar(マイスター)」を開発している。

既存のヘルスケアアプリは日々の状態や活動を記録するものが主流だが、Mystarはチャットナビゲーションが主な機能となっている。Mystarでは、医療専門スタッフやAIがチャットを通してユーザから情報を受け取り、身体の状態をアセスメントする。そして、チャットを用いて個人に合った最適な健康づくり支援を行うというサービスだ。

また、PREVENTと他社ヘルスケアアプリではターゲットも異なる。他の多くのヘルスケアサービスの対象は、ヘルスケアに関心の高い健康層や、病気になる手前のメタボ層などをターゲットとした「健康な人をより健康にするサービス」が主流だ。しかしPREVENTのサービスでは、生活習慣病保有層や疾病保有者など、既に病気を持っている人を対象としている。通常、このような患者に行われる病院での対応の順序としては、まず救命で、その次に自宅に帰って普段の生活に戻れるような療養だ。つまり患者が自宅に帰った後には、生活習慣病の再発を防止するための医師による専門的なフォローは行われていないのだ。

PREVENTはこういった現状に目を向け、既に病気を患っている人々に対し、チャットナビゲーションを主としたサービスを展開している。

 

再発予防で医療費の削減

PREVENTがこういったサービスを始めた背景には、企業の膨大な医療費とその使われ方に対する課題感があったからだ。

Mystarは企業の健康保険組合や生命保険組合と提携してBtoBtoEのビジネスモデルをとっている。Mystarを導入している企業の中には、全社員のうち約5%ほどが総医療費の半分以上を使ってしまっている企業があり、こういった傾向はMystar導入企業以外にも多くの企業で見られる。

このようなデータからMystarは、医療費削減にあたり多大な出費をもたらしている、あるいはもたらす可能性の高い少数の患者に対して効率的にアプローチしようと考え、医療費が多くかかっている生活習慣病患者にターゲットを絞った。中でも、脳梗塞は5年以内の再発率が約30%と非常に高く、脳梗塞の後の健康づくりへ研究づくりを活かそうと考えた。

具体的な仕組みの手順としては、まずPREVENTが大学と共同開発したアルゴリズムを用いて従業員を病気のリスク別に階層化し、現時点で既に不健康な人や病気になりやすそうな人を抽出する。そしてそういった高リスク層に対して運動や減塩などの生活習慣改善などの個別支援を行う。こうして、医療費が多くかかる、もしくはかかりうる可能性の高い人たちに予防医療を施すことができるのだ。

 

大学発ベンチャーとして、研究成果を社会へ活かしたい

先にも述べたように、PREVENTは名古屋大学医学部発のベンチャー企業だ。PREVENTは今まで、化学という形で人々の健康に関する研究をしてきたが、これからはそういった研究を社会で活かしたいと考えている。学問から得たエビデンス等を用いて、今後も健康づくりのインフラを整えていきたい。

 

 

会社概要

代表者
萩原 悠太
住 所
名古屋市千種区仲田2丁目15番12号ワークビル6F
資本金
非公開
設立日
2016年7月
登壇日
2017年02月02日
URL
https://prevent.co.jp/
テーマ
事業提携ニーズ