チームメンバーの営業活動状況や取引先の情報を自動取得
組織ナレッジを活用する営業支援ツール「Senses」
株式会社マツリカは、営業管理だけでなく営業プロセスを直接的に支援する、AI も使った組織ナレッジ活用型営業支援ツール「Senses(センシーズ)」を提供している。
従来、営業は多くの問題を抱えてきた。例えば外出が多く組織内でナレッジの共有ができていなかったり、社員教育がうまくいかずなかなか新入社員が育たないといったことだ。その結果2割の社員が8割の数字を支え、属人化がさらに進んでいくという悪循環に陥るのだ。営業組織はこの悩みを解決すべく、日報やエクセル管理、CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)/SFA(Sales Force Automation:営業支援システム)を導入してきたものの、それぞれに課題があり解決しきれなかった。特に、従来のCRM/SFMは管理者の目線で作られた営業管理効率化ツールであったため、ユーザからは使い勝手が悪く、営業パーソンが情報を入力しないということがしばしば発生していた。
そこでマツリカは、管理する側だけでなく現場にも喜ばれる、CRM/SFAに人工知能を掛け合わせた営業支援ツールSensesを開発したのだ。
Sensesは従来のCRM/SFAと比較してよりユーザ視点にたったサービスになるように開発した。具体的には以下の3つの特徴を備えている。
① 人工知能が次の行動をアドバイスしてくれること
蓄積した過去のデータや③の営業情報を分析し、独自のアルゴリズムで「いつ」「なにを」「どのように」すればよいかという次の一手を自動的にアドバイスしてくれる。
②情報入力の自動化で負担が軽減されること
Sensesはマルチデバイス対応で、直感的に使いやすいシンプルなUI/UXである。また、グループウェアと連携して自動的にデータが入力されるためユーザの負担を軽減する。
③あらゆる営業情報を一元管理していること
プレスリリースや有価証券報告書、財務情報等の外部情報取得機能、コミュニケーション機能、管理者向けのレポーティング機能等が備わっており、それら全ての情報が一元管理される。
現在SensesはBtoB、BtoCに関わらず幅広い業種のお客様にご利用いただいている。導入効果としては、新人トレーニングにかかる日数がOJTに比べ84%短縮されたり、対顧客メール・提案書の作成においては過去のナレッジを自動的に活用できるため、作成時間が66%短縮できる等の事例が出てきている。また、Sensesの運用定着率は従来の2倍を実現し、さらに解約率に至っては0%だ(編注:数値は2017年3月時点)。
CRM/SFAとしてSalesForceが登場して久しいが、この業界には未だイノベーションが起きていない。マツリカはミッションである「営業をもっと自由に、もっと創造的に」のもと、Sensesを通してイノベーションを起こしていくことを目指す。