BOTの自動応答会話内容の指定から各種メッセンジャーとの連携も可能
コード不要のチャットボット作成ツール「hachidori(ハチドリ)」
株式会社hachidoriは、チャットボットの自動応答会話内容の指定や各種チャットアプリとの連携も可能な、コード不要のチャットボット作成ツール「hachidori(ハチドリ)」を提供している。
近年、LINEやMessengerなどに付随するチャットボットを利用してユーザとコミュニケーションを図っている企業が増加している。企業側のメリットは、ユーザからの問い合わせを自動化できるようになる事や、使い方次第ではマーケティングにも大きな効果をもたらすことだ。しかし現状は、チャットボットでのマーケティングはあまりうまくいっていないケースも多い。本来チャットは双方向のコミュニケーションツールであるのに、一方向のコミュニケーションしかとることができないことは、企業にとってもミスコミュニケーションを生み出す原因となっており、非常にもったいないのだ。
本来、ユーザが欲しい情報は自分の欲しい特定の商品情報であるはずだ。しかし多くの場合、企業から送られてくるURLは商品が羅列されているページであり、そこからユーザが自分の欲しいものを見つけなくてはならない。このようなマスマーケティングが、従来のチャットアプリ上で行われてきたのだ。
このマーケティング手法はあまり効果的ではなく様々な問題が発生していた。例えば、ユーザがスタンプを欲しくてある企業とつながるようなケースだ。折角登録したのだから企業としては継続的な関係を築くべきだが、送付する情報がユーザにとって関係のない情報だと、ユーザはスタンプを手に入れた瞬間にブロックしてしまい、マーケティングどころかユーザの声すら聴けないという状況に陥ってしまうのだ。
そこでhachidoriは、個人ごとに回答をカスタマイズできるチャットボットの開発支援ツールを提供している。これはユーザ一人一人とコミュニケーションをとることによって、個人の趣味嗜好に合わせた情報のURLを送付できるチャットボットを開発から運用までオールインワンで提供するというものだ。
hachidoriのもう一つの特徴は、担当者にプログラミングの知識がなくてもチャットボットの開発が簡単にできることだ。LINEやMessenger、webチャットのチャットボットをGUI(Graphical User Interface)で作成できるというのは国内初である。
マーケティングにおいてチャットボットを利用することには多くのメリットがある。
①DMに比べてエンゲージメント率が高い
DMの開封率が20%なのに対し、チャットボットは85%程度である。さらに、基本的に弊社のチャットボットはユーザのニーズに沿ったもの提供できるため、クリック率においてもDMが2%なのに対し、チャットボットは約53%となっている(編注:数字は登壇時のもの)。
②ユーザごとにパーソナライズできる
ユーザの過去の発話をもとにしてユーザ情報を分析できるため、各セグメントに適切なマーケティングをチャットボット上で行うことが可能となる。
③ユーザの生の声を聞ける
例えば、不特定多数に時間を選ばずアンケートを送っても、得られるユーザの声は少なくなるし、情報の精度も非常に低くなってしまう。しかし、適切なタイミングにユーザが使い慣れたチャットアプリで、アンケートやヒヤリングの機会を設けることにより、アンケートの回収率は格段に高まる。このように、チャットボットを有効活用すれば、ユーザから適切なフィードバックを得ることができる。
また、「hachidoriマーケティングオートメーション」という新しいサービスを、近くローンチする予定だ。このサービスは、ユーザとのコミュニケーションを通して蓄積されたデータを活用することでユーザプロファイリングができるというものだ。配信日や配信頻度の設定やセグメントの指定、クリック率や開封率などからの効果測定までこれ一つですべて出来るのである
今後も、チャットボットの開発・運営支援を通して、企業がユーザに押し付けないマーケティング環境の実現に貢献していく。