・イラストや3DCGの制作など、クリエイターのクラウドソーシング「MUGENUP」
・クリエイティブプロジェクト管理ツール「セーブポイント」
株式会社MUGENUPは、様々な事業をしているが今回は、クリエイターのクラウドワーカーを活用してイラストと3DCGを制作する事業と、それをサポートするプロジェクト管理ツール「SavePoint(セーブポイント)」を紹介する。
スマホの普及やVRの登場、そして東京五輪に向けた街中のデジタルサイネージ増加など、人間がデジタルデバイスに接触する機会は爆発的に増えている。またそれに合わせて、デジタルクリエイティブの需要もさらに高まっていくことも間違いない。しかし近年、その需要が高まる中、提供するコンテンツの質と量の両方を実現することが難しくなっている。自社のクリエイターだけでコンテンツ制作を行えば質は担保されるものの、供給できる量が限られてくるし、他方で、市場の案件に対しクリエイターをクラウドソーシングするだけでは質の担保はできない。
そこでMUGENUPのイラスト・3DCG制作事業では、登録基準を満たしたクラウドワーカーを活用することで量の担保をしている。加えて、MUGENUP内でディレクションをしっかり行なうことでデジタルクリエイティブの質を担保しているのだ。質と量を担保する具体的な施策としては、1.分業とクリエイターの確保、2.ディレクション体制の構築、3.管理コストを最小限にするためのシステム化、が挙げられる。
まず従来の制作手法を大きく変え、コンテンツを制作するにあたっての1つ1つのプロセスを分業化した。MUGENUPには35,000名以上のクリエイターが登録しており、そのうちの一定の審査基準をクリアした方々に仕事が割り振られる仕組みだ。また、様々なクリエイターが分業によって制作を行うために、ディレクターによる的確なディレクション体制で統率を図っている。
スマホのゲームアプリケーションを作成している会社の多くに、MUGENUPの仕組みを利用してもらっている。iPhoneのゲームアプリトップセールスランキング上位50のうち10作は、MUGENUPが協力させていただいている作品だ(2017年2月現在)。
例えば分業・ディレクション体制であったりサイズが重くなったりと、クリエイティブ管理には非常に多くの問題が生ずる。それらの問題を解決するため、MUGENUPでは大規模なクリエイティブのプロジェクト管理に特化したクラウドツール「SavePoint」を運用している。
SavePointにはデータを一元管理できたり、ステータス管理ができたりと、クリエイティブ管理に必要な様々な機能を搭載している。これによりクリエイティブの作業管理に効率性をもたらし、クリエイティブに集中することができるのだ。
また、高い制作能力を活かして一般消費者に対して直接コンテンツを提供している。例えば、LINEのキャラクタースタンプを制作したが、これはLINE STORE 公式スタンプランキング「人気総合」第1位を獲得している。
今後は従来のコンテンツ制作に加え、SavePointの他業界への展開も含め、ミッションである「創ることで生きる人を増やす」ことを目指していく。