位置検知や動線把握を通して、ビジネスに位置情報の価値を提供
Beacon活用IoTやBeacon対応アプリを簡単・迅速・低コストで実現するクラウドプラットフォーム「Beacapp」
株式会社ジェナは、Beacon活用IoTやBeacon対応アプリの導入を簡単・迅速・低コストで行い、物流の生産性向上を実現するプラットフォーム「Beacapp(ビーキャップ)」を提供している。
ジェナは元々アプリの開発会社で、100社以上の事業会社に対して600個以上のアプリを開発した実績がある。近年はこの知見も活かして、IoTやRobotics、AIといった先端技術の開発にも積極的に取り組んでおり、「Beacapp」はその中でも、IoT技術により物流業界に業務改善を促すプラットフォームである。
工場の中を可視化できれば生産性は上がるはずだが、現状、工場内のモノや人の状態はわかっていないことが多い。また、物流業界ではドライバー不足とドライバーの待機時間が多く、これが原因でドライバーの長時間労働と業務非効率が課題となっている。そこで、スマートフォンとBeaconを用いたBeacappを使えば簡単に工場の可視化ができ、結果として物流効率を高めることができるようになるのだ。加えて、ドライバーの業務効率化も実現することができ、ドライバーの労働環境が改善することにもつながる。
例えば空のトラックが工場に来て、積荷を乗せるケースを想定してほしい。この場合には、工場の受付でドライバーにBeaconを渡し、従来通りトラックのフロントガラスに設置してもらう。そうすると、そのトラックが工場内のどこにいるのか、そのトラックに乗せる積荷は何なのかといったことが、Beacappを用いて把握できるのだ。
工場内にはBeacappがインストールされたスマートフォンが設置してあり、工場内の作業員はダッシュボードを操作することで、必要な情報をリアルタイムに把握することが可能となる。そうすると例えば、順番を待っているドライバーに順番が来た旨の通知ができたり、工場側はトラックの到着順に積荷を受け入れる準備をすることができたりするようになる。これにより、1日あたりのトラック待機時間が30%削減された例もある。
2016年にはグリーン物流パートナーシップ会議特別賞を受賞するなど、Beacappが物流に大きな効果があることが認められている。ジェナでは今後も、モバイル技術をベースとした先端技術で現場を可視化・改善していくことを目指している。