ビジネススキルから趣味の習い事まで、スキルのシェアリングエコノミー
日本最大級のまなびのマーケット「ストアカ」
ストリートアカデミー株式会社は、ビジネススキルから趣味の習い事まで学べる、日本最大級のまなびのマーケット「ストアカ」を運営している。言わばスキルのシェアリングエコノミーである。ユーザには20〜30代の、何か新しいことにチャレンジしたい、という方が多い。ストリートアカデミーは2017年、従来の「ストリートアカデミー」から新たに「ストアカ」にブランドをリニューアルした。「ストリートアカデミー」は講師数や講座数の拡充に取り組み「学びが見つかるサービス」の構築に重点を置いていた。今後は、よりまなびにフォーカスし「学びが楽しくなる、もっと学びたくなるサービス」を目指していく。
専門学校やスクールなどの学びの市場は3兆円規模に達するほど数多く存在しているが、入会金や継続通学をする必要があるなど、この形式は気軽に学びたい人には不向きである。しかし、その学びたい人たちには、何か新しいことを学ぶ際の選択肢は少ないのが現状である。そこでストアカは、多くの知見やスキルを持っている人に目をつけた。即ち、個人が講師となり自分の精通していることを教えるという寺子屋方式のプラットフォームを運営しようと考えた。現在ではサービスローンチから4年半で、掲載講座数、登録ユーザー数、月間訪問者数において日本最大級のまなびのマーケットとなっている。
ストアカのシステムは簡単で、おしえる側がいつ、どこで、何を教えるのかという開催告知をオンライン上で行い、それをまなぶ側がワンタッチで購入するという仕組みである。このシステムでは、入会金や月謝が必要ないため、簡単に新しいことを始めることができるのだ。おしえる側とまなぶ側のマッチングはオンライン上だが、教えるのは対面式のオフラインで個人・グループ講義が行われる。講座の種類としては、6割が実技的スキルを高めるもので、カフェで会計を学んだり、コワーキングスペースでプログラミングを学ぶなどの講座がある。残りの4割が習い事など趣味として楽しめるものである。
例えば、起業を考えており既存のスクールへの入学を検討している方がいたが、学費やコミットの面から入学を躊躇していた。しかし、ストアカを知っていただいて、結果的に3講座11,000円だけの支出で起業できた。このようにストアカは、個人の生きる選択肢を増やしたり、自由に生きる人を増やすこともできるのだ。また、講師は開講数や受講者数、口コミ評価によってプラチナ、ゴールド、シルバーというようにランク分けされる。本を出版される講師も増えており、おしえる側のさらなる専門力強化とプレゼンス向上にも繋がっている。
今後は、「新しい自分に出会いに行こう」というブランドコンセプトのもと、学びを通じた価値の創造を目指していく。