地球上の観光資源・旅行体験を商品化
現地ツアー・アクティビティの予約サイト「タビタツ」
株式会社Rising Asiaは、地球上の観光資源・旅行体験を商品化する現地ツアー・アクティビティの予約サイト「タビタツ」を運営している。
タビタツを始めたきっかけは、タイで山賊に襲われたことにある。パスポートもお金も盗られ、唯一できたのは日本語によるタイでの現地ガイドの仕事だった。世界にはまだまだ素晴らしい観光資源が眠っており、その魅力にアクセスできる人が限られているという事実を発見するきっかけとなったのだ。
タビタツはプーケットからスタートし、現在は約200都市、5,000ツアーにまで拡大している。また、日本語や中国語、英語の3カ国で展開し、月に約1,000件の申し込みを頂いている(2017年1月現在)。
従来の現地ツアーのビジネスモデルは、旅行者と現地ガイドとの間に日本の旅行会社と現地の旅行会社が介在しており、ガイドが稼ぎにくかったり、旅行者ニーズがツアー内容に反映されにくいなどの問題が発生していた。
そこでタビタツでは、旅行者と現地ガイドを直接つなぐCtoCモデルを採用している。これによりガイドが稼ぎやすく、旅行者も相場の10~20%ほど安く満足できるツアーを楽しむことができるというwin-winの関係を構築しているのだ。
タビタツの利用者の特徴は、金額よりも快適性を重視する40~60代のプレミアムエコノミー層が多いことだ。現地ツアーの申込みが完了すると、旅行者と現地ガイドは、事前に直接チャットでやり取りができるようになっている。集合時間や場所などをフレキシブルに決められるし、おすすめレストランなどを現地に精通したガイドに尋ねる利用者もいる。
これまでも旅行代理店やツアー比較サイト、クルーズ会社などとの提携を進めてきたが、今後もさらに色々な会社との提携を進め、ミッションである「地球上の観光資源にアクセスする仕組みを創る」を実現していくつもりだ。