縫製工場のシェアリングエコノミーで小ロットの生産を実現
衣服生産プラットフォーム「sitateru(シタテル)」
シタテル株式会社は、人とテクノロジーで「衣服生産」のプラットフォームを構築するというビジョンを掲げ、服を製造したい企業と、中小縫製事業者を繋ぐマッチングプラットフォームを運営している。
EC運営者や小売事業主には「生産にあたって工場がなかなか見つけられない」という課題がある。他方、縫製などを行う中小工場は「営業手段がないため、受けられる案件が限られてしまっている」という課題を抱えている。つまり、両者は本来的にはマッチングニーズがあるものの、それが叶っていないのだ。
sitateruでは衣服の生産をしたいEC運営者や小売事業主から依頼を受け、コスト・リードタイム・ロットなどを考慮して、sitateruのネットワークから最適な工場を見つけてマッチングを行うことで、この課題を解決しているのだ。
2017年1月には「sitateru」のオプショナルサービスとして、JOINT SPAをリリースした。これは、パターン製作、生地・資材選定、二次加工などのメニューを、お客様の必要に応じて個別に提供するものだ。
衣料が作られ、消費者の手に渡るまでのプロセスには、生産管理・パターン製作・生地・資材の調達・および刺繍やプリントなどたくさんの行程が踏まれる。JOINT SPAでは、ブランドやアパレル事業者がそれぞれの行程の必要な部分だけを選択し委託することができる。そのため、ワンストップで柔軟性の高い製造小売りが実現できるのだ。
今後は縫製工場のIoT化を進めることで、依頼を受けた工場の稼働状況を可視化するシステムを作ったり、アパレルが専門でない企業や団体にも気軽に工場利用ができるようなサービスを強化していきたいと考えている。