4つの質問だけで自分にぴったりなブラジャーが作れる
下着のオンラインフィッティングサービス「FITTIN(フィッティン) custom line」
フィッティン株式会社は、ブラジャーに特化したオンラインフィッティングサービス「FITTY(フィッティー)」を開発・運営している。
FITTYはユーザがオンラインで自分の体型に関する4つの質問に答えると、自身に合う下着が見つけられるというサービスだ。「サイズ」「体系」「バストの形」「悩み」の4つの質問について複数の選択肢から答えていくと、自分の体型に合うブラジャーを紹介してくれる。販売しているサイトへ移行して購入することも可能だ。
当サービスは、過去に下着メーカーで店頭販売をしていた社長の、「女性の約7割がブラジャーのサイズを間違えており、約8割がトラブルを抱えた経験がある」という課題意識から出発している。
女性が店頭で下着を試着するとなると、出先で衣服を脱ぎ、知らない人にバストを触られるため、非常にハードルが高いのだ。結果として、試着によるフィット感を確認しないまま購入するケースが多くなってしまう。また、仮に試着をして自分の体型に合うブラジャーが見つけられたとしても、デザインやブランドに寄って伸縮性・重さ・生地などが異なるため、同じサイズでも違うブランドだったら、それが体型に合うとは限らないのだ。
さらに、ブラジャーのサイズが合っていないと、皮膚障害や食欲不振、肩こりなどのトラブルが発生してしまう。しかし、こういったトラブルに関する悩みは、プライベートな側面を持つ商材だからこそ表面化しにくかったのだ。
こういった声に出せないコンプレックスや悩みを抱えているユーザのために、店頭のフィッティングアドバイザーの知見をアルゴリズム化したFITTYを開発した。完全オンラインのため試着の手間が省ける上に、サイズと形がデータ化されているため異なるブランドでも自分にぴったりのブラジャーが分かる点がユーザに支持されている。
フィッティンは、FITTYで利用されているアルゴリズムを利用して、新たに「FITTIN custom line(フィッティンカスタムライン)」というサービスを開発した。
「FITTIN custom line」では、ユーザは複数の質問に答えると、FITTY custom lineが取得したデータを自動的に分析し、身体にぴったりなカスタムブラを作ることができる。オーダーメイドのように細かい計測は不要だし、店頭で買うときのように試着も不要で、誰にも見られずスマホで手軽にぴったりのブラジャーが作れるのだ。ブランドや小売店を介していないため、手頃な価格で入手可能な点も特徴である。
まだ下着業界のEC化率は依然として低く、2-3%と言われている。大手下着メーカーがいまだ進出していないECに早期に展開しておくことで、高シェア獲得を狙っていきたい。