生活習慣病患者の医療のあり方を再定義
予防医学総合プラットフォームサービス「DoctorsCrowd」
メドケア株式会社は、生活習慣病に特化した遠隔診療サービス「DoctorsCrowd(ドクターズクラウド)」を提供している。メドケアは、年々増加傾向にあり2015年には40.8兆円にまで達した膨大な国民医療費に対して問題意識を持っている。その中でも22%を占める生活習慣病関連の出費に対するソリューションとして、DoctorsCrowdを提供している。
DoctorsCrowdは、生活習慣病患者に対し、スマートフォンやウェラブルデバイスを用いて遠隔で診療・生活指導を行うサービスだ。従来の医療環境には、以下の3つの問題がある。 1つめの問題は費用の不明瞭さで、現在の請求制度は医師の裁量に依存しており、患者は支払窓口に行くまで費用が分からないことだ。ふたつめの問題は費用の高さで、医療機関は患者にとって便利な、ワンストップで包括的なサービスを提供しているため、高コストになりやすい。そして最後に、医療機関は端的に言ってしまえば患者が病になることがマネタイズ源となるため、患者が増えたほうが儲かる仕組みとなってしまっている。結果として、生活習慣病の事前予防よりも、患ってからの重症化予防治療が主となってしまっている点が問題となっている。 これらの問題に対し、DoctorsCrowdではより合理的で好循環をもたらすモデルを提案している。まず、1つめの問題に対応するため、疾病ごとの定額費用制とすることで分かりやすい料金体系を整えた。次に、生活習慣病患者に対象を限定し、余計なコストがかからないようにしている。最後に、メドケアは定額制BtoBtoEビジネスであるため、患者が増えれば増えるほど健康保険組合の負担が増えることとなり、自然と患者を減らす未然予防医療へと移行していく仕組みになっている。
当社の調べによると、遠隔診療への切り替えに対して肯定的な生活習慣病患者は77%にものぼっており、現在の治療費用や利便性に不満を抱えている患者が多いことが分かっている。DoctorsCrowdの導入によって、生活習慣病患者が手軽で安価にサービスを受けられるよう、そして医療費削減にもつながるよう、さらにサービスを拡充させていきたい。