ユーザーに今不足している栄養素をその場で提供
「飲む」を彩るサプリメントサーバ「healthServer」
dricos株式会社は「飲む」と「エレクトロニクス」の融合により日常に溶け込み、無意識に健康になれるソリューション「healthServer」を開発している。
dricosは人が健康になるためには2段階あると考えている。即ち「自分の現在の健康状態を認知する」ことと「状態を改善する行動をとる」ことだ。前者の健康状態の認知については、ウェアラブルデバイスなどを通して手段が増加・発達しているが、後者の改善行動に関してはユーザ自身に委ねられているのが現状で、そこに改善の余地がある。
そこで「飲む」という日常的な行為から健康を作り出すhealthServerを開発した。healthServerの使い方は至って簡単だ。まず、体の状態を解析するためにhealthServerのセンサに触れるか、スマホのアプリから自分の活動状況を入力する。すると自分の体の状態に合わせて、そのタイミングで最適な粉末状のサプリメントが配合される。ユーザは好きな飲み物に溶かしてそれを飲めば、いつもの飲み物が栄養ドリンクとなり、健康が維持増進できるという仕組みだ。
healthServerにはdricosが開発した、高度な技術が多く使用されている。例えば、ユーザ情報から足りない栄養素を判定するアルゴリズムや、栄養素を配合した粉末を出すハードウェアは、dricosが独自に開発したもので特許も取得している。
また、healthServerは、市販のサプリメントよりも効果的に栄養素を摂取できる。サプリメントを効果的に摂取するためには ①製品の品質(品質管理・配合等) ②利用者の状態への合致度(年齢・性別・生活習慣等) ③摂取方法の適切さ(量・タイミング・飲み合わせ) の全てが必要である。競合となりうる市販のサプリメントは①しか管理できないのに対し、healthServerは条件①〜③全てを管理できるため、効果が大きいのだ。 また、成分の取りすぎなども管理、防止できるほか、利用履歴なども併せてその時点の利用者に適切な栄養素を提案することができる。
収益モデルとしてはハードウェアは求めやすい価格で提供し、追加する栄養素で利益を得る、コピー機のインクカートリッジのようなモデルをとる予定だ。
また、healthServerはもちろん個人ユーザにも利用してもらいたいが、定期的に企業オフィスに立ち入るビジネスを行っている企業と提携し、toB経由の販路も展開していきたい。