AIを活用した新たな融資モデルを開発
金融機関向けサービス「SHARES Φ（ファイ）」

ピッチ概略

株式会社ココペリインキュベートは人工知能(AI)を活用した新たな融資モデル「SHARES Φ（シェアーズファイ）」を開発している。中小企業の資金調達ニーズは、銀行の人的リソース不足や評価リスクの問題などによって、満たされていないというという現状がある。そこで本サービスでは、 金融機関が中小企業に対して正確な与信リスクの評価に基づいた融資行い、結果として中小企業がスピーディに資金調達ができるという世界を目指している。

既存の融資審査との違いは、与信リスクの評価において月次の会計データとAIによる分析を活用している点にある。通常、融資審査をする際には、年次の決算書を使うが、小規模事業者に対しては十分な精度が出ていなかった。また、月次の試算表を使っているケースでも、企業評価に反映するシステムがなかったために正確な融資審査は行えなかった。そこで、SHARES Φは月次の会計データをアップロードするだけで、瞬時に分析結果を出すことができる新たな融資モデルを作り上げた。

SHARES Φでは10万社のデータを基にして、2千項目の説明変数とAIを活用したアルゴリズムで融資モデルを構築している。その精度の高さは、AR値と呼ばれる算出したデフォルト確率の序列精度を評価する指標を見ると明らかである。