ネット上のトラブルを事前に検知
世界とつながる時代のこどもセキュリティ「filii」
以下は当日のMorning Pitchのピッチ概略です。ただし、運営事務局が一部編集しております。
エースチャイルドはSNSこどもセキュリティ「Filii(フィリー)」を運営している。FiliiはSNSやアプリの情報を子供のスマホから自動で収集・分析して、家族内で共有することができるサービスだ。コンセプトは子供のスマホ利用を制限することなくリスクを軽減すること。スマホを使いたいという気持ちを抑圧するのではなく、リスクを管理することで安全に使える環境を整えるのである。
サービスの機能は大きく4つある。子供のやり取りの中から危険な情報を抜き出して発信するアラート分析、どんな人とつながっているかを分析する友達分析、スマホ・SNSの利用状況をグラフ化して出力するSNSアクティビティ分析、スマホ利用状況分析がある。中でも最初のアラート分析は注目されており、メッセージの直接のやり取りではなく、日時や危険ワード等をまとめたデータを保護者に送信するものである。
現状のメインターゲットはスマホを持ちはじめる小学生高学年から中学生前半となっている。最近では、小学1年生からクラスLINEを子供だけで作ることもあり、日々ニーズは低年齢化しており、小学生からより問題が深刻化し易い高校生までの12年間利用してもらえるようなサービスを目指している。こども向けスマホ事業者や自治体と連携する事案も生まれてきている。
メディアでも連日報じられている児童によるいじめ問題だが、インターネットには実際に自殺してしまった子供の遺書が多く残っている。遺書を分析すると自殺の理由の多くは親に心配をかけたくなかったので隠していたという事実が明らかになった。Filiiのこどもセキュリティサービスは、クローズドなスマホ内での危険情報を共有することで、問題が小さいうちにいじめ問題を解決したい、親子でのコミュニケーションをもっと生み出したいという想いから誕生した。