スキーやスノボで仲間と楽しいひと時を
ウェアラブルトランシーバー「BONX」
株式会社BONXは野外での激しい運動中でも複数の仲間とのコミュニケーションを可能にするウェアラブルトランシーバー「BONX」の開発・販売を行っている。BONXはクラウドファンディングで2500万円を集めたことでも話題となった。このプロダクトは、代表の宮坂氏がスノーボードをしている時に感じた仲間とのコミュニケーションの難しさがきっかけで誕生したものだ。スマートフォンやトランシーバーではなく、些細な驚きや喜びなどの感情をリアルタイムに仲間と共有することができるデバイスの必要性を感じ、BONXをゼロから開発した。
BONXの大きな特徴は、発話検知と呼ばれる人の声を検出する技術を活用することで、雑音の中にいても人間の声だけを正確に抜き取り、ストレスなく会話をすることが可能になっているということだ。また、電波の悪いところで、接続が途切れてしまったとしても、自動的に再接続をして会話を継続することができる。電波の接続状態が不安定でノイズが多いような厳しい環境においても、安定的に会話をできる設計がされているということが、BONXの最大の特徴と言えるだろう。
BONXは、アクションカメラのGoProが新たな市場を切り開いたように、トランシーバーやスマートフォンでは提供できなかった体験をユーザーに届けることによって、新たな市場を作り出すことを目指している。雪山という厳しい環境に耐えられる頑丈な設計がされていることから、火災現場、建築現場、農業などスポーツ以外のケースでの引き合いも強くなっている。今後は2016年11月から海外市場も視野に本格的に販売を開始する予定である。