目の前の景色を変え、部屋の空気を変え、ひとの気持ちを変える。
世界の風景を4K配信。Web時代の新しい窓「LandSkip」
LandSkipは映像コンテンツ、配信サービス、バーチャルウインドウを組み合わせた「風景の流通」を事業としている。
観光スポットなどの風景を撮影し、その映像をWEBとIoTデバイスを通じて室内空間に配信することでオフィスや病院などの施設を快適な空間へと変貌させる。
窓を開けた先にある景色が殺風景ではなく、綺麗な風景であったのならばとの発想からバーチャルウインドウに注目した。そこに映像コンテンツの撮影と配信サービスが加わり、世界の風景をいつでも指先ひとつで手軽に連れてくる「風景の流通」という独創的なアイデアが生まれたのだ。
また風景がもたらす効果は癒しに限らない。大手企業と行われた共同研究ではオフィスに風景を取り入れることで生産性が12%も向上したとされている。このように風景を様々な場所に連れてくることでリラックス効果や集客、宣伝効果など空間活用に様々な可能性が広がる。
LandSkipは現在、2000本以上の風景画をストックしている。そのそれぞれが風のざわめきや、小鳥のさえずり、緑の木漏れ日など事細かに表現される4K画質の動画となっており、空間に癒しを提供できる素材だ。
観光事業者や地方自治体、カメラマンなどそのような風景の保有者と日常に癒しを求める者を繋ぐ「風景の流通」の役割をLandSkipは担っている。
風景の提供先はホテルや病院、企業など大きな空間を保有している法人から個人の自宅までと幅広くなっている。
また、スカパーやAppleTV、WEBサイトを通じて、配信を行っており、このみ風景を手軽に入手することができる。現在は月額の契約で風景を配信し、最安プランが3000円となっている。
銀行の待合室や老人ホーム、お風呂など様々な場所へ風景を掛け合わせることで日常では目にすることが難しい風景を提供する。
LandSkipの提供する風景は自然そのものに止まらない。例えば、100年前の素材にテクノロジーを組み合わせることで動く浮世絵といったユニークな風景をも提供している。
また、VR技術を活用し、風景の中に自身が入り込んだような感覚を味わいながら、スマートフォンを操作できる「anywhereVR」というクリエイティブな発想にも着手している。こちらは最大8Kの超高解像度のVRとなっており、サービス開始初日に1万ダウンロードを達成したようにVRの普及とともに大きな市場が見込まれている。今後、このようなテクノロジー発展で更にディスプレイが薄く利便性が高くなったり、視覚へのアプローチが深まれば風景の提供は窓から空間全体まで及ぶであろう。
LandSkipは現在も眠れる絶景の探索を続け、風景のもたらす可能性を探求している。そして、その規模は日本国内のみならず世界を舞台に風景を届けることを目標に掲げる。「風景の流通」により、誰もが心癒される社会へ、そんな社会の実現のためにLandSkipは「新しい窓」を創り上げる。
株式会社ランドスキップ 代表取締役 下村 一樹 氏
北海道大学を卒業後、アップルコンピュータに入社。コンサル会社役員を経て、ランドスキップを創業。