声と個性でコンテンツを彩る
音声プラットフォーム「Voicy」
株式会社Voicyは2016年2月に設立された。Voicyは「声×テクノロジー」を商材とする。今までにない、全く新しい分野を開拓するスタートアップ企業だ。
同社代表の緒方憲太郎氏は声の時代が必ず来ると断言する。それは声がただ情報を伝達するだけではないからだ。声は多彩な表現方法を兼ね備えるコミュニケーションである。その表現次第で、声はその人の個性や人間性、そして感情をも伝えることができる。
Voicyは声の魅力と可能性に着目し、声をターゲットに、声だからこそ実現できる新しいメディアの展開を目指す。いわば「声と個性が活字を彩る新しい形の放送局」としてVoicyは新たなエンターテインメントを築き上げていく。
スマホ1つで誰でも音声番組を作れる音声プラットフォーム「Voicy」
音声はほんの少しの隙間に楽しむことができる。まるでラジオを聞いているかのように大手メディアのニュースやコラムを気軽に且つ臨場感を伴った状態で聞くことができる。また、活字に声が付与されていることにより記憶に残りやすくなる。そのため、通勤中にやランニング中、就寝前など、生活の様々なシーンで活用されている。
Voicyはスマートフォンのアプリとして提供されている。音声のメリットの一つに収録の容易さが挙げられる。動画のように、撮影の必要もないため、準備の手間がかからない。スマートフォン1つで手軽に音声コンテンツを作成して、高頻度に配信することが可能となる。そのため、常時120チャンネルが用意され、 いつでも情報を個性あふれるパーソナリティーの「声」で聞くことができることが大きな特徴だ。
アプリには録音と再生の機能があり、利用者は活字の読み手と聞き手に分けられる。読み手は素人からプロまでと幅広く、チャンネルを開設して個性を活かした音声コンテンツを発信できる。聞き手はそのチャンネルをフォローし、好みに合わせた声で楽しむ。また聞き手から読み手へコメントを送ることやフォローすることが可能となっている。一つの放送局を読み手と聞き手が共に作る体験も味わうことができるのだ。
コンテンツは経済やグルメ、エンタメと様々なものとなっており、音声付きで情報を入手できる。 情報源も信頼性のある大手メディアとなっている。
これら声のデータは動画の数十分の1の容量であるため、他の操作と並行しながら楽しむことが可能だ。現に、自社調査ではユーザーの使用時間が30分以上となっている。その手軽さが音声アプリの強みと言える。
Voicyは現在も音声のデータを蓄積している。蓄積したビックデータを活用して、更なる展開をも見据えている。より感情に響く、広告の創造することも、多言語に対応すれば、翻訳や語学学習へ応用することも可能だ。このように「何か」+音声でそのシナジー効果は無限大だ。音声コンテンツに深い共感力が生まれれば、ユーザーの生活に新しいリーチが生まれる。料理中や、子育て中、お風呂など、新しい消費時間を「ながら」で獲得することができる。これからのライフスタイルの変化に向けてVoicyは「声の可能性」を追求していく。
株式会社Voicy 代表取締役 緒方 憲太郎 氏
公認会計士として監査・上場準備・コンサルを日本で5年、アメリカで2年、その後トーマツベンチャーサポートにてベンチャー支援家、300社以上のスタートアップの支援を行い、顧問や役員多数、その後、2016年2月に世の中に新しい価値を生むべく株式会社Voicyを起業。
音声×テクノロジーの時代